新たな極細鍼を求む

極細鍼0.10×30mmが発売されますように!!

 

当院で使用している鍼で一番細いものは0.1mmのもの(03番)です。いくつか鍼メーカーがありますが、すべてのメーカーでこのサイズを製造・販売しているわけではありません。

ただし、製造・販売しているメーカーも、長さが15mmのものしか出していないので残念ながらあまり活躍の場面は多くありません。

そのような訳で、ワンサイズ上の0.12mm(02番)の出番が多くなります(これは30mm以上のものが各社から販売されています)。当院では臀部・腰などの深さが必要となる部位以外はほとんど02番で治療を行っています。

問題は、悪い部位ですとこれでもコリの芯を捉えると結構強い響きになってしまうことです。ミニマムの刺激を手に入れたいと長年願っているので2019年にいくつかの鍼メーカーさんに 0.1mm×30mm の鍼の製造・販売の可否について問い合わせをしたことがあります。

結果は、。。。 最大手メーカーさんからは2度とも無回答。他2社からは製造・販売予定なしとの回答。 一鍼灸師の話にまともに取り合っている暇はないようでほとんど門前払いでしたが、1社ファロスさん(林さん)からだけお忙しい中ご丁寧な回答をいただきました(*)。「技術的な面から金属製の鍼柄は製造困難で…現在製造・販売の予定はない」とのことでした。

(*)今まで様々な鍼メーカーの鍼を使用してきましたが、鍼管の細さが自分のテクニカル面でのニーズに合っているのでここ数年はメインの鍼をファロスさんにしている事もありご丁寧な対応に余計に嬉しい気分でした。

その後、仕方がないので 0.12mmを使用しておりますが、やはり何度も 0.1mmがあればなお良いだろうに。。。という場面がありましたので前回のことに気を良くしてファロスさんに再度、鍼柄は金属でなくてよい、鍼管も太くてよいという条件で0.1mm ×15mm は既にあるのだから 0.1mm × 30mm、それが無理ならせめて25mm のものは出来ないものか。。。と問い合わせました。(2020年2月末)

例のごとく、すぐにご丁寧にお返事くださって「技術的には可能。ただし、製造規格許可上、0.1mm ×15mmしか製造できない状態。許可変更申請には大変なコストがかかるので現時点では無理」とのことでした。

残念。。。と思いつつその先を読むと

「但し、来月3日(火)に取締役会がありますので、
将来的なことも考慮し、私から規格変更申請の提案を行わせていただきます。」と書かれていました。

こういったことは時間がかかるのが常ですので、仮にある程度理解が得られたとしてもすぐにどうこうということはないと思っていますが希望の光が見えた気がしました。

是非実現してほしいと切に願っています。(治療の分野で用いる所は多くないと思いますが、美容鍼の分野ではそれなりにニーズがあると思うのですが。コリの芯を捉えればどんなに細くても十分な刺激になりますし、治療効果と関係ない無駄な痛み、血管や神経を傷つけるリスクは鍼が細いほど低くなります。)

規格許可上、可能になれば一般製品化はされなくても特注でお願いできるようになるはずなので、そうなれば絶対買います!ファロスさんから。