極細の鍼を使用して効果を出しています
中国鍼が太いことで有名ですが、dry needling や trigger point 療法関係の論文やテキストなどの文献から明らかなように、欧米でもかなり太い鍼を使用しているようです。(細い鍼よりも太い鍼の方が効果が高い、という論文も散見されます。この主張は、ポリモーダル受容器の性質から考えると確かに正しいと言えますが、そのことが即ち、太い鍼を使用しないと高い効果が出せない、ということにはならないことに注意が必要です。)詳細は 鍼の太さについて をご参照ください。
当院では、状況が許す限り極細の鍼(市販で入手できる一番細いもの)を第一選択肢として鍼治療を組み立てております。(詳しくは 治療方針・使用する鍼 をご参照ください。)
一般に、日本の鍼灸院で使用される鍼は、諸外国で使用される鍼と比べて「細い」こと(*そして手法としては「浅く」刺すこと)で有名です。細い鍼を使って効かそうという点が繊細な日本人(施術者も患者も含めて)らしい美しいスタンスだと思います。
(*浅い鍼の効果と限界については浅い鍼・軽い刺激の治療をご参照ください)
当院では、肩こりや首こりなどの治療に対して、通常、美容鍼として使用されることの多い「極細鍼」をデフォルトとして使用しています。意図的にそうしたわけではなく、適刺激を求めて試行錯誤しているうちにそのようになりました。
コリの芯にある「過敏になったポリモーダル受容器」を捉えると極細鍼でもかなりしっかり目の刺激になってしまうので基本的にそれで十分です。
(参考)鍼の太さについて