答:(コリの解消という意味においては)鍼の圧勝だと思います。
他述の通り基本的な刺激の質は同じです。
ただし、刺激の程度はまるで違います。鍼はポリモーダル受容器に直接触れる分、刺激が大きい(悪い部位ではかなり強烈になりえます)です。日々の臨床経験からは深さ2cmくらいの部位であれば指でも結構しっかりほぐすことができますが、悪い部位が深くなればなるほどその差が大きくなるので鍼の効果が圧倒的に高くなります。
それでも筋筋膜性疼痛の程度が悪すぎる場合や、いくつかの場所においては「鍼」よりも「指」での方がふさわしい刺激のようだということも臨床現場で確認されているので鍼の完勝とまではいえないと考えています。
鍼は指の延長として両方を使い分ける形で施術を行っております。